ヘルメット

ヘルメット義務化

自転車に乗るすべての人へヘルメット着用が義務化されました

ヘルメットの
法律・義務化について

努力義務化の背景と法律の内容

2023年4月1日から道路交通法が改正されすべての自転車利用者に対し
ヘルメットの着用が「努力義務」とされました。

これは運転者本人だけでなく、他人を同乗させるとき、その人にもヘルメットをかぶらせるよう努めること、また、保護者等は児童・幼児が自転車を運転する・同乗する際にヘルメットをかぶらせるよう努めることを含みます。東京都ではさらに、条例にもとづき、保護者が児童にヘルメットを着用させるなどの必要な安全対策をとるよう努めることが義務づけられています。

頭部の圧倒的割合

死亡事故で致命的損傷を受けた部位で
約64%が「頭部」

どれだけ頭を守ることが重要かが数字ではっきり分かります。その他の部位(胸部・腰部など)でも被害はありますが、頭部の比率が非常に高いため、頭部保護、すなわちヘルメットの着用は自転車死亡事故対策として極めて重要です。このデータはヘルメットは、「頭を守ることが、命を守ること」に直結していることを示しています。

令和2年から令和6年までの東京都内における自転車乗用中死者の損傷主部位の割合

着用・非着用の致死率の違い

非着用時の致死率が着用時の
約1.8倍

つまり、ヘルメットをかぶっていなければ、死亡に至る危険性が大きく高まることを示しています。

令和2年から令和6年までの東京都内における自転車乗用中死者の損傷主部位の割合

ヘルメットの
知識・基礎情報

ヘルメットの買い替え時期

交換の目安
約3年

ヘルメットは一度購入すれば長く使えるように見えますが、実は使用開始から約3年が交換の目安とされています。
内部の発泡スチロール素材は、紫外線や汗・湿気の影響で徐々に劣化し、見た目は変わらなくても衝撃吸収性能が低下していきます。
さらに、一度でも大きな衝撃や落下を受けた場合には、表面に傷がなくても内部にヒビや変形が生じている可能性があるため、すぐに交換することが重要です。
事故時に本来の力を発揮できないヘルメットでは、命を守ることはできません。

サイズの選び方

購入前に
頭囲を測定

自分の頭のサイズに合ったヘルメットを選ぶことは、安全性と快適性の両方に直結します。購入前には必ず頭囲を測定しましょう。
メジャーを耳の少し上から後頭部の出っ張った部分に回し、水平にぐるりと測ります。
測った数値をもとに、メーカーが用意しているサイズチャート(S/M/Lなど)を確認しましょう。

一般的なサイズ目安
Sサイズ:頭囲 52~56cm
Mサイズ:頭囲 57~60cm
Lサイズ:頭囲 61~64cm
頭の形は人によって異なるため、サイズ表だけでなく実際にかぶってみてフィット感を確認することが大切です。

正しい着用方法

  • 額から指2本分下ろした位置にヘルメットの前端がくるようにかぶる

    後ろにずれていると、転倒時に額や顔を守れなくなります。

  • あごひもは指1本入る程度に調整

    緩すぎると転倒時に脱げてしまい、きつすぎると苦しくなります。

  • 両耳の下でY字のストラップが分かれるように調整

    ヘルメットが左右に動かず、頭全体をしっかり固定できます。

以上のポイントを押さえましょう。
ヘルメットは正しく着用して初めて効果を発揮します。間違ったかぶり方では十分に頭を守れません。